【買いたい高配当株】5大商社・伊藤忠商事の将来性とリスクを解説

投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットが株を買い進めていることで話題になった日本の5大商社。

  • 伊藤忠商事
  • 三菱商事
  • 三井物産
  • 住友商事
  • 丸紅

とはいえ、総合商社と聞いても実際にどんな事業をしているかは知らない方も多いかもしれません。

項目伊藤忠商事三菱商事三井物産住友商事丸紅
事業ポートフォリオ食品、繊維、ICTなど非資源分野が中心資源、エネルギー、インフラ、金融など多角的な事業資源、化学品、インフラ、消費関連が強み資源、金属、金融、エネルギー、物流など食品、エネルギー、アグリビジネス、インフラが中心
成長分野ICT、デジタルトランスフォーメーション、環境技術再生可能エネルギー、電力インフラ、鉱物資源食品、エネルギー、サステナブルな社会構築金属、資源分野での拡大と新興国市場への展開アグリビジネス、インフラ、電力、再生可能エネルギー

このように、同じ総合商社でも取り扱う事業が異なります。

本記事で紹介する伊藤忠商事は、食品や繊維、ICTなど幅広い分野で世界中に事業を展開し、成長を続ける企業です。

特に近年は、非資源分野での成長が株価を大きく押し上げ、過去2~3年で株価は約55%も上昇しています。

本記事では、そんな伊藤忠商事の株式の魅力と今後の成長見通しをわかりやすく解説していきます。

伊藤忠の株式の購入を検討している方のお役に立てる内容となっています。

ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。

目次

伊藤忠商事の株価と収益構造

伊藤忠商事の過去から現在の株価推移と要因

  • 過去2~3年で伊藤忠商事の株価は約55%上昇し、現在は高値で揉み合い。
  • 2023年度の純利益は8,000億円を超え、積極的に増配や自己株式取得など株主還元を実施している。
  • 非資源分野(食品、繊維、ICT)が特に成長を牽引しており、グローバル展開やM&Aの成功がこれを後押ししています​。

伊藤忠商事の収益構造と海外売上比率

項目内容
時価総額約6兆円(2024年)
売上高14兆290億円(2024年3月期)
営業利益9,623億円(2024年3月期)
経常利益1兆円超(2024年3月期)
純利益8,017億円(2024年3月期)
総資産14兆1,784億円(2023年)
従業員数110,698人(連結、2024年)
事業内容繊維、食品、エネルギー、機械、化学、ICTなどの多角的展開
主要市場シェア国内外で食品・繊維分野で強いポジションを確立
海外売上比率約60%、中国、東南アジア、米国を中心に事業展開
設立1949年(創業は1858年)
本社所在地東京都港区、大阪府大阪市

伊藤忠は五大商社の中でも、繊維、食品事業など非資源分野に強みがあります。

出典:伊藤忠商事

最近だと運営するファミリーマートで販売されたスウェットが話題になりましたよね。

伊藤忠の株を保有するリスク

海外売上比率によるリスク

伊藤忠商事は他の総合商社と比べて特に中国市場への依存度が高いのが特徴です。

米中貿易摩擦やアジアでの政治リスクが心配なところです。

もちろん、為替変動の影響も大きく、円高になると海外での利益が目減りする可能性があります。

三菱商事や三井物産と比べても、伊藤忠は海外リスクがやや高めなのが特徴ですね。

資源価格変動のリスク

伊藤忠は非資源分野に強みを持つ商社ですが、エネルギーや資源関連事業も収益の柱になっています。

ただ、資源価格は常に変動するため、その影響を受けやすいのも事実です。

特に石油や天然ガスの価格が急落すると利益が大きく減少するリスクがあります。

とはいえ、伊藤忠はそのリスクを分散するために、食品やICT分野などの非資源分野にシフトしています。

出典:伊藤忠商事

他の総合商社、例えば住友商事や丸紅と比べると資源依存度は低いですが、それでも資源価格の変動には注意が必要です。

伊藤忠の株を買うべき理由

多角的な事業ポートフォリオが強み

伊藤忠の一番の強みは、その多角化された事業ポートフォリオです。

出典:伊藤忠商事

食品や繊維、ICT、エネルギーなど幅広い分野に展開しており、どれか一つが悪くても他の事業でカバーできる体制が整っています。

三菱商事や三井物産が資源分野に強い一方で、伊藤忠は非資源分野に力を入れており、特にICTやデジタルトランスフォーメーション(DX)分野での成長が期待されています。

多様な事業で安定的な成長が見込めるのが、伊藤忠株の魅力ですね。

配当と株主還元の手厚さ

伊藤忠は、株主還元にかなり積極的です。

2023年度の配当も増額されており、長期投資家にとっては大きなメリットがあります。

出典:伊藤忠商事

また一株当たり200円の配当を下限としているところも、長期的な株価の安定にもつながるため、安心して保有できるポイントです。

まとめ|伊藤忠商事の株式投資の魅力と成長性

項目内容
株価の動き過去2~3年で約55%上昇、現在は7,000円台を維持
業績の好調さ2023年度の純利益は8,000億円を超える
株主還元策増配や自己株式取得を実施し、株主還元を強化
成長要因非資源分野(食品、繊維、ICT)での成功が成長を牽引
今後の見通しアナリスト予想でさらに13%以上の株価上昇が期待

一時は伊藤忠商事は万年4位と揶揄され、資源ビジネスに強い三菱商事、三井物産、住友商事といった財閥系商社の後塵を拝していました。

しかし、2021年3月期決算で「純利益」「株価」「時価総額」の3つで五大商社のトップとなる「商社三冠」を達成しました。

これは伊藤忠商事が成長が期待される非資源分野などへの先を見据えた投資が身を結んだ結果と考えます。

伊藤忠商事は非資源分野に注力しており、ボラティリティが大きいと言われる商社株の中では安定性が高い会社です。

ぜひポートフォリオのひとつに加えてみてはいかがでしょうか?

今回の記事は以上になります。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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