【買いたい高配当株】キヤノンの将来性とリスクを解説

キヤノンと聞くとカメラやプリンターを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、実はそれだけではありません。

キヤノンは事業ポートフォリオの転換を進めており医療機器や半導体製造装置など、幅広い分野で事業を展開しています。

本記事では、キヤノンの多角的な事業内容や、今後の成長期待を踏まえた株式の魅力について詳しく解説していきます。

キヤノンの株式の購入を検討している方のお役に立てる内容となっています。

ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。

目次

キヤノンの株価と収益構造

キヤノンの過去から現在の株価推移と要因

  • コロナ禍で落ち込んだ株価は2021年以降回復し、2023年には医療機器やミラーレスカメラの好調な販売で、4年7か月ぶりの高値を記録。
  • 2023年には500億円規模の自社株買いが発表され、業績上方修正が行われたことで株価がさらに上昇。
  • 半導体関連機器、特に半導体露光装置の需要増加が、キヤノンの業績を支える要因となっている。
  • 今後は医療機器や半導体装置の成長が見込まれるが、中国や欧州の経済リスクに対して注意が必要。

キヤノンの収益構造と海外売上比率

項目内容
時価総額約4兆円(最新データは随時確認)
売上高約3兆5,000億円(2023年)
営業利益約3,600億円(2023年)
経常利益約3,500億円(2023年)
純利益約2,000億円(2023年)
総資産約4兆円(2023年)
従業員数約18万人(グローバル全体、2023年)
事業内容デジタルカメラ、プリンター、医療機器、産業機器、オフィス機器など
主要市場シェアデジタルカメラ市場で約45%、オフィス機器で約20%
海外売上比率約70%(主な事業展開国:米国、欧州、中国、アジア全般)
設立1937年8月10日
本社所在地東京都大田区下丸子3-30-2

キヤノンはデジタルカメラやオフィス機器で強い市場シェアを持ち、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、国内の4拠点でバランス良く稼いでいるのが特徴です。

海外売上比率が高い企業にありがちな特定の地域に隔りが無いの強みですね。

キヤノン株を保有するリスク

カメラ市場の縮小による収益低下の懸念

スマートフォンの普及により、デジタルカメラ市場は縮小を続けています。

出典:一般社団法人カメラ映像機器工業会

しかしキヤノンも手をこまねいているわけではありません。

  • ミラーレスカメラ、高機能品への注力
  • グループ連携によるネットワークカメラ事業の拡大
  • 生産性向上による利益体質の強化
  • 3Dイメージング領域への展開に向けたシステム拡充

とはいえ、カメラ市場の縮小は避けられず、この分野での収益低下が懸念されます。

カメラ事業が依然として収益の大きな柱であるため、この分野での競争激化や市場縮小はリスクとなります。

医療機器や産業機器の競争激化

キヤノンは医療機器や産業機器への進出を強化していますが、これらの分野でも競争は激化しています。

特に医療機器市場では、他の大手企業との競争が激しく、シェアを維持するためには継続的な技術革新と新規投資が必要です。

出典:株式会社みずほ銀行

これらの分野での競争力がキヤノンの将来の収益に大きく影響を与える可能性があります。

キヤノン株を買うべき理由

医療機器・産業機器分野での成長機会

キヤノンは、カメラやプリンターといった従来の分野だけでなく、医療機器や産業機器分野で成長を目指しています。

医療機器関連
産業機器分野

2016年の東芝メディカルシステムズの買収により、医療機器市場での拡大が期待されています。

これらの分野は、少子高齢化や新興国市場の需要拡大によって今後さらに成長が見込まれます。

安定した高配当と株主還元

キヤノンといえば高配当銘柄で有名ですよね。

減配もありますが、比較的安定して高水準の配当金を出しています。

そうは言っても配当利回りは、最近の高値を受けて3%付近まで低下しています。

これは好調な業績を反映しての株価なので、増配も期待できると考えます。

まとめ|キヤノン株の成長とリスクを理解する

項目内容
最近の株価動向2023年には医療機器やミラーレスカメラの好調な販売で株価が4年7か月ぶりの高値を記録。
成長の要因半導体製造装置の需要増加や医療機器事業の拡大が業績を押し上げ、株価上昇に寄与。
株主還元政策500億円規模の自社株買いを実施し、株主還元を強化。
今後のリスク中国や欧州の経済リスクが懸念され、特に中国市場の不透明さに注意が必要。

ところで何で「キャノン」ではなくて「キヤノン」と表記するのでしょうか?

これは全体の見た目の文字のバランスを考えとのこと。

ただ、きれいに見えるようにしたこと理由です。

ちなみに口頭では“キャノン”と発音するのが正解です。

そんなキヤノンですが、成長のために事業ポートフォリオの転換を進めており、カメラだけのメーカーでは無くなりました。

競合だと富士フイルムもそうですよね。

キヤノンは高配当銘柄であり、1949年の上場以来、年間での赤字は一度もない優良企業です。

ぜひポートフォリオのひとつに加えてみてはいかがでしょうか?

今回の記事は以上になります。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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